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サステナブルの成功例、ごみを使った砂漠の緑化

5 Oct 2021

こんにちは!株式会社ベジタリアンブッチャージャパンの広報担当部です。今回も表題について記事にさせて頂きます。

サステナブルの成功例、ごみを使った砂漠の緑化

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「持続可能な社会や環境を作る」ことを目指すのがサステナブルです。人間の社会には環境を犠牲にして成り立っているケースも多いことから、自然との共生が求められています。とはいえ環境の犠牲を強いるのが当たり前になっている中で、サステナブルがうまく言った事例はあるのでしょうか。

よい事例がありました。今回はニジェールで行われた砂漠の緑化活動について紹介していきます。

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【アフリカのニジェールで行われた緑化活動】

日本人による砂漠の緑化活動が行われたのは西アフリカにあるニジェールです。アフリカの中でも特に貧しい国であるニジェールは、国土の多くが砂漠であることから、農耕や牧畜のできるところが少ない国でもあります。

ニジェールのとある村にて、京都大学大学院の助教授が文化研究などの目的でフィールドワークを行っていました。フィールドワーク中に村人が捨てたごみから植物が育ったことに気づき研究した結果、ごみを使って砂漠を緑化するという方法を思いつきました。

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現地に生息する生物や気候などを考慮して2003年に実験を開始。試行錯誤の末、2012年になると50平方メートルで本格的な緑化の実験を行っています。現在ではニジェール政府と協力して7.5ヘクタールまで緑化範囲を広げており、着実に成果が出ています。

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※朝日新聞さんから写真引用※

【食べかすや家畜のフンを使って緑化をした】
ニジェールの砂漠を緑化するにあたって使用したのが人間の食べかすや家畜の糞です。食べ物のかすには植物の種が含まれており、ほかの食べかすなどを栄養源にして種が発芽、緑が作られるようになります。

ただし食べかすだけでは土壌の栄養が不十分なため植物は十分に育ちません。そこで登場するのが家畜の糞。家畜の糞にはカリウムなど植物を育てるために必要な栄養が豊富にあり、食べかすに含まれている種を育てるために大きな貢献をしてくれます。

【ビニールや布のゴミが緑化に貢献】
砂漠は土壌の栄養が乏しいことによって起きるため、緑化するには水分や栄養の補給が欠かせません。ですが本格的に緑化するには、補給した水分や栄養を維持する力も必要となります。

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補給した水分や栄養を維持するために使用したのがビニール袋や布のゴミです。通常ビニール袋は土壌で分解されず燃やせば有毒ガスが出るなど厄介なものですが、適切に土壌へと混ぜれば空気や水分を保持する作用が発揮されたり、強風によって土壌が吹き飛ばされるのを防いだりと砂漠の土壌改善に対して大きな効果を発揮します。

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もちろんビニール袋やプラスチックであればなんでもよいわけではありません。基本的に有害成分や悪臭のしないものを選ぶなど、ゴミ選びはかなり厳選しています。

【住民同士の争いが激減することも期待されている】
ニジェールの緑化活動で得られるのは土壌の改善だけではありません。ニジェールの住民同士の争いが減少することも期待されています。住民の争いの原因になっていたのは食料です。国土のほとんどが砂漠であることから、農耕民と牧畜民で土地のトラブルがたびたび起きています。

ですが緑化活動によって砂漠が減少し農業や牧畜のできる土地が増えれば、農耕民と牧畜民で争う必要がなくなり、ニジェールで深刻化している土地の争いが減少すると考えられています。

☆まとめ☆
サステナブルの事例としてニジェールで行われている砂漠の緑化について紹介しました。今回紹介した事例で注目してほしいのが、「ごみを使った」ことです。ごみとは人間が生活をしていくうえで必ず排出されるものであり、ニジェールでは現地で出されたごみを使って砂漠の緑化を行っています。そのため事業の継続性が高く、サステナブルの事例としては良い材料といえるでしょう。

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