サステナブルファッションとは?基礎知識を詳しく解説
SDGsという言葉をご存知でしょうか。今さまざまな業界でサステナブルという言葉を耳にします。
ファッション業界でも非常に浸透してきており、「サステナブルファッション」が増えてきています。
この記事では、初めての方にも分かりやすくサステナブルファッションの基礎知識を詳しく解説します。
サステナブルファッションとは
SDGsやサステナブルという言葉は聞いたことのある方も増えてきました。
サステナブル+ファッションはピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。
そこでサステナブルファッションという考え方が生まれた背景をまとめてみました。
従来のファッション業界の抱える課題として問題視されていることは、下記の3つになります。
大量生産、大量廃棄
アパレル業界ではコストダウンを図るために過剰に大量生産を行っています。
実際に販売されることなく売れ残りを大量廃棄に繋がっています。この問題は非常に深刻です。
不当な低賃金で悪化する労働環境
安い商品を製造しようと考えた場合に発展途上国でが働かされている生産背景もあります。
不当な賃金で雇用されているため、生活水準が改善されることはありません。
この問題を解決するためにトレサビリティを明確にしてフェアトレードを行う必要性があります。
染色における水質汚染
実は世界で2番目に大量に水を汚染する産業です。
服を染色する際に化学薬品を大量に使い、それがそのまま河川に流されている場合があります。
またフリースを家庭で洗濯する際にもマイクロプラスチックが排出されています。
持続可能性が注目されはじめた
このような時代背景から環境に配慮した素材を活用した服や服をリサイクルするアップサイクルなどに取り組むブランドがでてきました。
サステナブルファッションの言葉の定義は非常に広義ではありますが、持続可能でなければ意味がありません。
環境を汚染へ配慮、雇用の搾取は行われていないか、劣悪な労働環境で働かせていないかを考える必要があります。
一つのプロダクトが製造されるまでに、関わるすべての人の幸せであるかを意識する必要があります。
サステナブルな暮らしに関連する記事はこちら⇒サステナブルな暮らしって何?意味をわかりやすく解説
SDGsの12番目の目標「つくる責任、つかう責任」
前提としてSDGsの考え方として目標は全て関連し合って成り立っています。
どれか特定の取り組みを行えば良いというわけではありません。
この記事ではSDGsの12番目の目標「つくる責任、つかう責任」を例として取り上げさせて頂きます。
12-1:持続可能な消費と生産の10年計画(※)を実行する。先進国がリーダーとなり、開発途上国の開発の状況や対応力も考えに入れながら、すべての国が行動する。
12-2:2030年までに、天然資源を持続的に管理し、効率よく使えるようにする。
12-3:2030年までに、お店や消費者のところで捨てられる食料(一人当たりの量)を半分に減らす。
また、生産者からお店への流れのなかで、食料が捨てられたり、失われたりすることを減らす。
12-4:2020年までに、国際的な取り決めにしたがって、化学物質やあらゆる廃棄物(ごみ)を環境に害を与えないように管理できるようにする。
人の健康や自然環境に与える悪い影響をできるかぎり小さくするために、大気、水、土壌へ化学物質やごみが出されることを大きく減らす。
12-5:2030年までに、ごみが出ることを防いだり、減らしたり、リサイクル・リユースをして、ごみの発生する量を大きく減らす。
12-6:とくに大きな会社やさまざまな国で活動する会社に、持続可能な取り組みをはじめ、会社の成果を報告する定期的なレポートに持続可能性についての情報をふくめるようにすすめる。
12-7:国の政策や優先されることにしたがって、国や自治体がものやサービスを買うときには、それが持続可能な形で行われるようすすめる。
12-8:2030年までに、人びとがあらゆる場所で、持続可能な開発や、自然と調和したくらし方に関する情報と意識を持つようにする。
12-a:開発途上国が、より持続可能な消費や生産の形をすすめられるよう、科学的および技術的な能力の強化を支援する。
12-b:地域に仕事を生み出したり、地方の文化や特産品を広めるような持続可能な観光業に対して、持続可能な開発がもたらす影響をはかるための方法を考え、実行する。
12-c:資源のむだづかいにつながるような化石燃料(石油など)に対する補助金の仕組みを変える。そのために、各国の状況に応じて、税金の制度を改正したり、有害な補助金があれば環境への影響を考えて段階的になくしたりして、化石燃料が適正に売り買いされるようにする。そのとき、開発途上国の状況や必要としていることなどを十分に考え、貧しい人や影響を受けるコミュニティが守られるようにして、開発にあたえる影響をできる限り小さくする。
※2012年の国連持続可能な開発会議(リオ+20)で決められた、持続可能な消費と生産に関する10年計画枠組み
サステナブルファッションの条件とは
それではどのようなものがサステナブルファッションになるのでしょうか。
意味自体は広義ですが、下記のポイントは抑える必要があるのではないでしょうか。
1,短期消費型になっていなく、長期的に使用できる耐久性があるか。
2,環境の配慮からトレサビリティが担保できた商品であるか。
3,リサイクルまたはアップサイクルが可能な素材かどうか
4,生産者の顔がきちんと見える化できているか、どこかで無理を強いられている人はいないか
実際にサステナブルファッションを実践してみよう
サステナブルファッションを実践するのは企業だけではなく購入する消費者の選択によって行動することができます。
みなさんの第一歩を踏み出せるように具体例を下記にまとめてみましたので参考にしてみてください。
サステナブルに配慮したアイテムを購入
サステナブルに配慮したアイテムをどこで買えば良いのかわからない方も多くいらっしゃると思います。
最近ではサステナブルな商品を集めたエシカルコンビニなども出店しています。
当コンセプトストアでも今後エシカルコンビニの設置を検討しています。
ずっと着続けることができるか
ファストファッションを脱却して長期的な付き合いの出来る服を選択するのも良いアイデアです。
使い続けることで素材そのものに味わいがでる素材もたくさんあります。唯一無二の素材を選んでみてはいかがでしょうか。
新品ではなく古着
以前から古着は人気がありましたが、持続可能な観点からも注目されています。
一点物が多いので個性も出ますので若者に人気です。新しい発見があるのも人気の秘訣です。
リサイクル、アップサイクル
リサイクルは以前からありましたがアップサイクルも注目されています。アップサイクルとはその素材を使って新しい価値を生み出すことです。
ベジタリンブッチャーが考えるサステナブルファッション
代替肉ブランドが仕掛けるサステナブルファッションをリリースしました。
代替肉が普及することで家畜を育てるのに膨大な飼料、土地、水を削減でき、森林伐採を防ぐことが出来ます。
我々は「PBMを普及させて地球に緑を残しァッションを通じて地球に緑を増やす」をテーマに、サステナブルファッションをリリースしました。
サステナブルファッションまとめ
サステナブルファッションはいかがだったでしょうか。
持続可能な社会の実現に向けて私たちに出来ることから初めてみませんか。
限られた資源を有効に分け合うことで平等で公平な持続可能な社会が実現します。
未来の世代も平和にで豊かに、ずっと生活をし続けていける社会を目指しましょう。