アップサイクルとリサイクルの違いとは?簡単に解説
こんにちは。株式会社ベジタリアンブッチャージャパンの応報担当部です。
アップサイクルとリサイクルとは?リサイクルは良く耳にすることが増えましたがアップサイクルとは何でしょうか。
ここではサスティナブルについてくるアップサイクルについてお話します。
アップサイクルとは
環境問題の解消やサスティナブルを実行するには再利用が欠かせません。
再利用に少し手間を追加することで再利用にはない価値を提供できます。
ただ再利用するだけでは生活が困難になるときがあります。そうしたときに登場するのがアップサイクル。
アップサイクルとは廃棄されたものの価値を上げつつ再利用することです。通常廃棄されるものは価値が下がった状態にあります。
アップサイクル
アップサイクルでは廃棄するものを加工したりほかの者と組み合わせたりして、価値を上げて市場へ再度流すようにします。
廃棄された車の素材からジャンプスーツを生み出す行為などがアップサイクルといえるでしょう。
リサイクル
リサイクルは、人間社会から排出されたごみを再度利用することです。
和訳すると再生利用、資源再生などを意味します。
再生利用は、資源・エネルギー問題の深刻化に対応するための長期的な資源確保のために大変重要な手段です。
ダウンサイクル
アップサイクルとは逆の考え方として「ダウンサイクル」というのも存在しています。
こちらは古くなったシャツを使い捨ての布巾にするなど、価値を下げて再利用することを指します。
価値が上げ下げの違いはありますが、どちらも廃棄されたものを有効活用することは同じといってよいでしょう。
アップサイクルにもダウンサイクルにもそれぞれ良いところがあります。
何かを再利用するときは素材や活用方法に合わせて適切なほうを選ぶようにしてください。
アップサイクルの歴史
アップサイクルは、ドイツメディア紹介されたのが初めてだと言われています。
しかし、この考え方実は古くから唱えられておりアメリカの思想家ラフル・ワルド・エマソンが下記のように語っています。
「自然界には寿命を終えて捨てられるものはない。」
そこではすでに利用された後も、さまざまなアイデアを用いて別の付加価値を生み出して再利用するという考え方がありました。
これはまさにアップサイクルそのものだと言えます。
産業革命以降は大量生産、大量消費が当たり前になってしまい製造したものを使って捨てるという考え方が定着してしまいました。
またケチや貧乏くさいなどその考え方を否定する言葉も生まれてしまいました。
しかしSDGsなどの取り組みが認知されるようになり改めてこの考え方がフューチャーされるようになってきました。
国内のアップサイクル事例
海外では先行的に進んでいる考え方ですが、国内はどうでしょうか。
国内でのアップサイクルの取り組みをご紹介させて頂きます。
ファッション業界
使わなくなったデニムなどをトートバックに変えて販売するなど様々なアップサイクルが行われています。
アパレル業界は近年率先してこの取り組みを行っています。
建築業界
リノベーションという言葉をご存知でないでしょうか。これは古いものを活かして新しい価値を加えます。
これは一種の古くから行われているアップサイクルといえます。
また、建物を含むエリア一体でアップサイクルを行うことで、その地域そのもののアップサイクルにつながる場合もあります。
赤レンガパークなどもそういえます。
アップサイクルとリサイクルの違い
アップサイクルとリサイクルはどちらも廃棄されたものを再利用する点で同じです。そのため両者はしばし混同されることがあります。
ここでは両者の違いについてみていきます。
付加価値を付けれるかどうか?
アップサイクルとリサイクルで大きく異なるのは「価値を上げるかどうか」の点です。
アップサイクルは再利用と同時に価値を上げることも目標にしており、価値を上げるための工夫をしていきます。
対してリサイクルは再利用することに主眼を置いており、価値が上がるかどうかはあまり考慮されていません。
再利用としての需要があるのであれば価値が下がることもよしとしています。
そうした価値の扱い方にアップサイクルとリサイクルで大きな違いがみられます。
再利用の仕方も異なる
アップサイクルとリサイクルで異なる点です。
アップサイクルでは元の素材をそのまま生かす傾向にあり、素材に対して大きな変更を加えることがありません。
それに対してリサイクルは大幅な分解や加工をして全く別の素材へと変えることがあり、元の素材から大きく変えることもあります。
アップサイクルのメリットとは
アップサイクルすることのメリットは下記になります。
作ったものの寿命を延ばせること
リサイクルは大きな加工を加えることから、寿命があまり伸ばせないという性質があります。
たいしてアップサイクルの場合は、素材をできるだけ元の状態にして様々なものを組み合わせて価値を上げる、という方針をとっています。
そのため組み合わせるもの次第ですが寿命を延ばすことが可能です。
再利用するコストが少ない
コストが少なく済む点も大きなメリットです。
通常のリサイクルの場合は分解したり溶かしたりする工程が発生し、場合によっては大きなコストが発生します。
アップサイクルでは元の素材を生かしたまま再利用するため、製造で発生するコストは比較的少ないです。
コストの少なさは商業化のしやすさにつながります。
基本的にコストの増大は避けたいものであるため、少ないコストで実行できるアップサイクルはそれだけで有利といえます。
サステナブルフードに取り組むベジタリンブッチャーとは?
ベジタリンブッチャージャパンでは食の面からサステナブルに取り組んでいます。
食肉の消費を減らすことで地球温暖化の改善に繋がります。
この機会にぜひお試しください。
サステナブルフードに関連する記事はこちら⇒ サステナブルフードの可能性とは?わかりやすく解説
アップサイクルとリサイクルの違いとは?簡単に解説のまとめ
アップサイクルは再利用に価値を付けて再度市場へ流通させます。リサイクルに近いです。
素材を生かす方針をとっていることや価値を上げるなどの違いがあります。組み合わせるもの次第では大きく価値を上げることもできます。
あなたもアップサイクルに挑戦してみてはいかがでしょうか?